“鼠径ヘルニア”と聞いて何を思い浮かべますか?
外科医になりたての頃、上の先生の指導の下、初めてメスを握り、自らの手で執刀させていただいた疾患が、“鼠径ヘルニア”ではなかったでしょうか?
その若かりし頃から今現在まで、外科医として様々な疾患、患者さんの治療に日々没頭されてきたと思います。
改めて“鼠径ヘルニア”。 研修医の登竜門。 若手に任せておけばよい。 たかがヘルニア。 でしょうか?
私は違うと断言します。
鼠径ヘルニアは、年間40~50万人に発症するといわれています。また、年間手術件数が約12万件と、消化器外科領域の手術で断トツの件数を誇ります。
しかし、残念なことに再発率から計算しますと、年間4000~5000人の患者さんが再発で悩まされています。
ご存知の通り、鼠径ヘルニアは良性疾患です。良性疾患を再発させることなく、初回の手術で完全に治癒させることは困難でしょうか?
そんなことはありません。
多くの悪性疾患に対する外科医の血の滲むような努力、プロ根性を鼠径ヘルニアにも向けることが出来れば、可能だと思います。
我々Gi外科クリニックは、この消化器外科領域で最も多くの患者さんが悩まされている鼠径ヘルニアに対し、日常生活を極力犠牲にすることなく、日常生活の中で治癒させたい。
この強い思いで鼠径ヘルニアに向き合っています。
我々は鼠径ヘルニア治療に熱い思いを持っています。